このサイトを立ち上げるにあたって、FreeBSD 10.0にWordPressをインストールしたメモです。FreeBSD 10からはpkgngがデフォルトのパッケージ管理システムになっているので、これを用いてインストールすることになりますが、色々問題があり、試行錯誤が必要でした。
普通に考えれば、
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# pkg install ja-wordpress # pkg install mysql56-server # pkg install apache22 |
でインストールできるんじゃないか、と思うのですが、この状態だと次のような問題があります。
- ja-wordpressの依存性でphp5がインストールされるが、このphp5にはmod_phpは入っていない
- apache22のMPMがpreforkなので、mod_phpとか組み込んで色々やった日にはメモリをバカ食いする
- apache22のMPMをworkerにするには、php5をスレッドセーフにしなければならないが、標準ではそうなっていない
そのようなわけで、結局次のような方法を取ることにしました。まずは上記の理想例同様に、ja-wordpressとmysql56-server、apache22-worker-mpmをインストールします。
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# pkg install ja-wordpress # pkg install mysql56-server # pkg install apache22-worker-mpm |
そして、ja-wordpressとphp5関係をすべて削除します。
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# pkg delete ja-wordpress # pkg delete php5-\* |
PHP5をZTSを有効化してコンパイルし(メニューからZTSを選択する)、mod_phpもコンパイルします。
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# cd /usr/ports/lang/php5 # make config install clean # cd /usr/ports/www/mod_php5 # make install clean |
そして、ja-wordpressをportsから入れて、php5-*の依存性ライブラリもportsから突っ込みます。
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# /usr/ports/japanese/wordpress # make install clean |
あとはmysqlなりapacheなりphpなりを適切に設定すれば、worker MPMのapacheでWordPressが利用できると思います。
なお、なぜか試行錯誤中に、converters/php5-mbstringが抜けてしまっていて、日本語が入力できない!どうしよう! になったことがあったので、念のためpkg infoで確認したほうが良いかもしれません。
pkgngは、portsからのコンパイルとバイナリからのインストールを組み合わせて使う場合でも色々頑張っているものの、まだ荒削りな部分があるような印象です。さらに改善されればとてもいいツールになるのではないでしょうか? 期待しています。